2016年03月04日

マイナス金利政策で住宅ローンの金利は下がるのか?③

日本銀行が設定した「マイナス金利」。金利をマイナスにすることで、市中の銀行に「日銀にこれ以上お金を預けず、貸し出しに回せ」という政策を指します。

「マイナス金利」には、私たちの低い預金金利がさらに低くなるデメリットがある一方、長期金利が低下するので住宅ローン金利などは下がります。

これは、すでに住宅ローンを借りている人にもお得な話です。この場合、今のローンの「借り換え」ということになります。

同じ銀行で変動金利から固定金利に換えるような場合は、銀行によっては手数料なしで簡単にできます。
ですが、借り換えの場合は、契約そのものを変更するので、印紙税や登録免許税、保証料、抵当権抹消のための司法書士への支払いなど、さまざまな費用がかかります。借り換えできるかどうかの審査もあるので、手続きまでに時間もかかります。

仮に、10年前に新築をして住宅ローンを3,000万円借入した方が借り換えをする場合のシミュレーションをしてみましょう。
当時は変動で1.25%程であったと仮定しますと、

当初条件: 変動 1.25% 35年ローン 借入額3000万円 ⇒ 月々返済額 88,225円 10年間の支払額 10,587,000円 35年間の総支払額 37,054,676円

になります。これを11年目に借り換えをしたとします。

借換後条件: 変動0.875% 残り25年 借入額2000万円 ⇒ 月々返済額 74,248円 総支払額 10,587,000円(当初10年間)+22,274,295円(残り25年)=32,861,295円

月々の返済額が当初より14,000円ほど安くなり、総額も420万円ほど安くなりました。これはかなりのメリットですね。

ただし、前述のとおり、再契約の際の各種税金、保証料、登記費用などで少なくとも30万円以上はかかるのと、借入には再審査が必要ですので、新築当時から勤務先や年収などが変わっている場合などによっては金利の最優遇が受けられない場合もあるので注意が必要です。ただ、それでも十分なメリットがある場合が多いでしょう。

ゼロ金利からマイナス金利へ、というのはこれほどの破壊力をもっていることを意味します。

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